Steppin' Out

意識的に取り入れているかどうかは別として、誰だって毎日のルーティンというものを持っているはず。集中力の向上やストレスの軽減といった効果があるといわれていますね。また、自宅や行きつけの店、親しい友人、得意な仕事などのコンフォートゾーンに身を置くことで精神的な安定や効率性を得られることも知られています。ビールづくりの工程においても、古くから培われてきたルーティンやコンフォートゾーンが無数にあり、安定的な製造を下支えしてくれています。

一方で、それらから一歩踏み出してみる試みも、ビールという飲みものを多様に進化・発展させてきました。たとえば、仕込みの麦汁に添加するものだったホップを、発酵中または発酵終了後のビールに添加する手法＝ドライホッピング。その起源は18世紀のイギリスだと考えられており、当時はパブへ輸送する樽にホップを追加し、ビールの腐敗を防ぐ目的で始められたようです。時を経て1980年代のアメリカにおいて、ホップのアロマやフレーバーを引き出すためにこの手法が再発見され、クラフトビールシーンの発展に多大なる影響を与えました。

ドライホッピングのスケジューリングは、これまで蓄積された大量の知見を活かし、各ブルワリーが計画していますが、気づけばいつもの型にハマってしまうことも。今回はそこからあえて一歩抜け出してみようということで、よりクリーンな仕上がりをめざしてスケジューリングを検討しました。フルーティかつフローラルなアロマを感じられるすっきりした飲み心地のIPAを、あなたのSteppin’ Outのお供にぜひ。

品目：ビール
ABV：6.0%
原材料名：大麦麦芽（アメリカ製造、ドイツ製造）、ホップ

リリース：2025年10月
賞味期限：2026年4月