Lemongrass Wit
Lemongrass Wit
10月某日の夕方、Streetlightのブルワーチームが緑の束を携えて帰ってくると、工場内は爽やかでやさしいレモンのような香りに包まれました。
缶ラベルのキャラクターが生やしているヒゲのような、長さ1メートルほどの束の正体はレモングラス。イネ科の多年草であり、ミカン科のレモンとはまったく別モノでありながら、レモンと同じシトラールという香気成分を含んでいるのがおもしろいところ。東南アジアの料理の香りづけをはじめ、ハーブティーやアロマオイルなどとしても人気のハーブですね。
さて、ブルワーチームがレモングラスを車に積み込んだ場所は、札幌市の北西に隣接する石狩市の小高い丘。ここに農園を構えるhilltop herbsでは、土地の気候に合ったさまざまな種類のハーブを育て、ハーブティーや料理用・スキンケア用のアイテムとして世に送り出しています。今回はhilltop herbsの協力を得て、ブルワーたちが自らレモングラスを収穫させてもらい、ビールの原料として使用しました。
選んだスタイルは、ベルギー生まれのベルジャン・ウィット。ウィット(wit)は「白」を意味するオランダ語(ベルギーの公用語の1つ)で、小麦を使用することによる白濁した色に由来しています。通常は副原料としてコリアンダーシードやオレンジピールを用いることが多く、爽やかな香りや心地よい飲み口が特徴。さまざまな料理にも合わせやすいスタイルといえるでしょう。今回は地物のレモングラスを使ってアレンジしてみました。
hilltop herbsのテーマは、自分を取り戻すガイドとしてのハーブづくり。忙しい毎日、このビールとともに小休止のひとときをお過ごしください。
ラベルデザインは、Watralnoue design room(ワトラルノウエ デザイン室)の矢野さんにお願いしました。hilltop herbsの千喜良さんをイメージしたキャラクター(ヒルトップハーブマン?)がやさしく語りかけます。口元は見えないけれど。そして、どうやってビールを飲むのかが気になるけれど。
品目:ビール
ABV:6.0%
原材料名:大麦麦芽(イギリス製造、 ドイツ製造)、小麦、小麦麦芽、 レモングラス(石狩市産)、ホップ
リリース:2024年11月
賞味期限:2025年5月