HOPPIN' JACK FRESH

クラフトビール醸造所が増えている北海道。ここ最近は、各地で行われているホップ栽培の試みについて聞く機会も増えてきました。この流れの源は、約1世紀前からホップの商用栽培が行われてきた上富良野町にあります。北海道の真ん中あたりに位置するこの町では、昭和の最盛期に120戸もの生産者がホップを栽培していたのだとか。

現在も続く数戸のうち、大手メーカーとの契約栽培とは別に、クラフトビールの原料としてホップの供給を始めたのが稲葉彰（いなば・あきら）さんです。クラフトビール好きの間では、忽布古丹醸造がリリースしている「AKIRA」シリーズでご存じの方もいらっしゃることでしょう。

そんな稲葉さんからStreetlightへ、摘みたてのカスケード・ホップが届けられたのは9月のこと。北海道の原料でビールをつくる悦びを感じながらの仕込みとなりました。もちろん、ほかのホップは使わずにシングルで。北海道のビールづくりにおいて、ローカルな原料を使うことが当たり前になる日を夢見ながら…。そして生まれたのは、バランスのよい香りと苦みを楽しめるラガー。長い時の中で連鎖（カスケーディング）し育まれる文化のように、やわらかな余韻が後を引く仕上がりとなりました。

Style：Fresh Hop Lager
ABV：4.5%
原材料名：大麦麦芽（ドイツ製造）、ホップ

リリース：2023年10月